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写真1
(箱、裏書より抜粋。)
「ふふふ・・・。まんまとひっかかったな本郷猛。裏切り者め!!」
一文字隼人は不敵に笑った。彼は新聞記者を煽り、本郷猛に近づいて来たショッカーの
戦闘員であった。彼は”打倒仮面ライダー”を旗印に組織された、『13人の仮面ライダー』
の一員であったのだ。彼ら偽ライダーは本物と同等の能力を誇っている。異なるのはシ
ョッカーによって頭脳改造手術を受けているか、いないかの差だけであった。
写真2
「一文字君、君はショッカーに操られている事に何の疑いも抱かないのか!? 正しい
事だと心から信じているのか!?」
「疑い? ショッカーの何を疑うというのだ? ショッカーは醜い争いに明け暮れている
世界中の人々に心の平和を与え、仲良く新世界の建設に協力させようとしているんだ!」
「嘘だ!! ショッカーのやろうとしている事は心の平和ではない、心の自由を奪う事だ。
それが分からないのか!? 人々の新世界ではなく、ショッカーの支配する世界を作る事
なんだ!!」
「ふふふ・・・。気の毒にな。それが貴様達の心の病気なんだよ。どんな事でも疑わずに
はいられない・・・。」
「・・・駄目だ。この男は完全にショッカーを信じ切っている! 頭脳改造手術を受けて
しまっているんだ!−こうなったら・・・」
−やがて罠にはまった本郷猛は、サイクロン号をも操る12人の仮面ライダーの放つ凶弾
の集中砲火を浴びる事となる・・・。
絶対絶命ー。
写真3
「うあ〜ッ」と絶叫し、その場に崩れ落ちる本郷猛を中心に、12人の仮面ライダーの
狂喜乱舞が沸き起こる。
「やったぞ! とうとう仮面ライダーを・・・!!」
「本郷猛をやっつけたぞ! 殺したぞ!!」
本郷猛は倒れたままピクリとも動かない・・・。
「・・・ふふふ。では念の為、皆でもう一発ずつぶち込んで引き揚げるとするか・・・。」
写真4
「待て!!」
その瞬間、さっそうと現れたのはもう一人の仮面ライダーであった。
「ギョッ、あ、あいつは・・・。」
「こ・・・ここに・・・本郷猛は死んでいるのに・・・!?」
もう一人の仮面ライダーは縦横無尽に12人の仮面ライダーを蹴散らしていく・・・。
度肝を抜かれ、蜘蛛の子を散らす様に逃げていく偽ライダーは、もう一人の仮面ライダー
にとって既に敵ではなかった。
写真5
もう一人の仮面ライダーは言う。
「・・・これから俺が本郷猛になる・・・。彼の遺志を継いで、俺が大自然の使者、
『仮面ライダー』 になる! ・・・この一文字隼人がショッカーを倒す!!・・・
頭を撃たれた時、俺は目覚めた! 頭脳を支配する呪いから開放された!!」
頭部に銃弾を浴びせるという本郷の荒療治が功を奏したのである。
「・・・本郷、お前の仕事は必ず俺が引き継ぐぞ・・・。安心して安らかに眠って
くれ・・・。」
ー これが偽物が本物になった瞬間であり、仮面ライダー2号の誕生であった・・・。