製造工場 セーブポイント3
激しい攻撃を受けるコノコ。
コンソールを操作してロックを解除。
デッドリー・ブレインに関するコンソール情報:
プロトタイプのデッドリー・ブレインの最大の弱点は、
コントロール・インターフェイスにある。
訓練された戦闘員から摘出された脳は、人間の体をコントロールするという
長年の経験による影響を排除し切れない。
サイバネティック・システムに組み込まれた時、生身の人間の体とは異質の、
物理的な刺激を伴わない無数のデータを処理しきれず、混乱を来すのである。
充分な時間さえ与えれば、状況に慣れ、新しい体の機能を活用することも可能になる。
しかし、ドローンのコマンド・コントロールから実際には経験した事のない物理データ
が直接入力されると、この微妙な均衡状態はいともたやすく崩壊してしまう。
しかし、起動状態にあるデッドリー・ブレインのコマンド・コンソールに近付くことは
事実上不可能であり、この欠点は大きな問題にはならないと判断される。
シナタマ:『その施設の防衛システムを調査していて、ブロードバンド・シータ・スキャン
を試してみたの。そうしたら、インターフェイス・オーバーライドと侵入処理装置を
フル装備した生体機械システムが検知されたのよ。』
コノコ:『デッドリー・ブレインってこと? あれは全部始末されたはずだけど。』
シナタマ:『あたしたちが見落としてたのをムロが見つけたか、そうでなければあいつが自分で
新しく作ったか・・・。いずれにせよ、ブレインの活動を止めて。
そうすれば保安システムを乗っ取って、近くの出口までのルートを確保してあげられるわ。』
コノコ:『なるほどね。そのブレインはどこに?』
研究員:『カフェルニコフ博士と私は、定められた設定でテスト・パート(環境ストレス・シミュレータ)
を行っていた。しかし何者かがあの呪われたブレインの再起動を行ったようだ。
カフェルニコフ博士はブレインに行って、対応策と検討と調査をしている。
だが状況は芳しくない。最悪だ。』
バキッ!!
ボキッ!!
ガスッ!!
ドコッ!!
カフェルニコフ博士:『作動させるなと警告したんだ。作動させれば全ての人間が
死んでしまう!』
コノコ:『それならどうして作ったの!?』
カフェルニコフ博士:『仕方がなかったんだ・・・分かってくれ。』
シンジケートがこの工場のデッドリー・ブレインを起動した。危険だが、
デッドリー・ブレインをシャットダウンしなければならない。
外部の一般ノードへのアクセスを許したら、
どれほどの被害が出るか予想出来ない。
シナタマ:『ブレインはムサシのイントラネットから放り出されて、
TCTFの公安ノードにアクセスしようとしている・・・。
供給電源を切って! 早く!!』
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