TCTF支部本署再び セーブポイント2








コンソール情報:
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件名:シナタマとコノコの関係に関する関係:






シナタマSLD自爆後の残骸の分析結果は、 思考パターンの提供者となった人物と、 このアンドロイドとの間に存在した絆について、 我々に興味的な見識を与えている。





以前からSLDと、その思考パターンの提供者との間に何らかの繋がりが あるのではないかと推測されていた。





シナタマの思考データを分析したことにより、 この仮説は確信に変わった。





分析結果はシナタマがコノコを家族か姉妹のように思っていたことを 示唆している。




無意識にコノコは、この感情的な繋がりを理解し、 孤児であることによる心の隙間を、この絆によって埋めていたものと思われる。




機能を停止する直前の数日間、共生潜伏値の後退率を実際よりも低く報告するなど、 シナタマはカー博士に虚偽の報告を行っていた。




これはシナタマにアンドロイドとしては前例が無いほど明確な自由意思が 芽生えていたことを示唆している。




このことは予想外の結果であるだけでなく、大きな問題を 暗示している。




我々が考えていたよりも遙かにコノコは完全な変異に近づいているのである。




大まかな予想によれば、ダオダンの ”さなぎ”、クリサリスは、既にコノコの体の 80%以上に入り込み、 器官の40〜56%が既に変異していると思われる。




バイオ分解タンクに落ちたコノコが、いまだ死亡していないとすれば、 それは脅威である。




生存していたとすれば、コノコは最終進化段階にいっそう近付いているという 証拠でもある。




最終進化段階の姿がどのようなもので、




そのような生物の存在が人間社会にとってどの様な要素となるのかは、




我々の想像を絶している。
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グリフィンはオメガ・ルームにいる。
ビルの変電装置を停止させ、防衛システムを切断せよ!!






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