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第1章  教育が抱える諸問題について


 序文

教育とはそもそも何なのでしょう。それは実に不明瞭なものです。何故なら、今一生懸命勉強したからといって、それがはたして何年後、あるいは何十年後に実を結ぶのか解らないのですから。世界の中には生きている間、何一つの名誉も与えられずに死んでいった、栄光なき天才達が、数多く眠っています。死んだ後になってそれが後世の世に認められたからといって、一体何になるのでしょう。そんな彼らの功績が、今現在我々の生活をうるおしているのですから、何とも皮肉な話しです。現代の公教育は、さまざまな問題を抱えています。ここでは紙面の許す限り、私の思う率直な意見を幾つかのポイントに分けて述べさせて頂きたいと思います。


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