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 その5 教師とは何か

今時、教師と聞いて、さほど立派と思う人もいないでしょうが、これは教師という職が、実社会で生きていく事の出来ない、軟弱者の逃げ場になっている事です。理論や空想ばかりを並べ立て、実際の社会生活に必要な勉強をしていないのです。その結果、大学離れが進み、実学的なことを学ぶ専門学校などへ進学する人も多くいます。昔の教師は、踏まなければならない段階を踏んで、その仕事に就いていました。いくら頭がよくても家の手伝いはしなければならなかったし、教師という職業自体、それほど利益になる仕事でもありませんでした。ところが今の教師はどうでしょう。大学を卒業すればすぐに先生、先生ですから、精神的に大人になっていないのです。当然、それが自分でも分かっているものですから、逆に益々、生徒に対して自分を立派に見せようと、威厳めいた態度をとるわけですが、それが返って、逆効果なのです。

ある経済学部の大学教授が、自慢の経済学を駆使して会社を設立・運営し、大赤字を出して倒産させてしまったそうでした。これがアメリカの大学の場合、経済学の教授は、実際、自分で大きな会社を経営している場合が多いので、その講義の内容も、非常に現実味を帯びています。しかし日本では、2、3十万の月給取りの教授が(これははなはだ失礼な言い方だが・・・)、10億円のハイパワードマネー云々と言うわけですから、何か妙に滑稽です。一代目が汗水流して会社を起こし、高学歴の二代目がそれを何とか維持し、三代目の放蕩息子がそれを潰すというのは実によくあるパターンです。


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