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 その6 バブル経済の崩壊

今から思うに、結局日本はアメリカに、いいように利用されていたのではないでしょうか。よく日本のインテリをアメリカに招いたりしますが、あれは資本主義を植え付けておき、いい経済的パートナーシップになると思ったのでしょう。それだけ日本には負けないという自負みたいなものがあったのです。日本人は猿真似が上手ですから、基本的な生産システムの概念、アウトラインを手ほどきしておけば、後は勝手にアメリカ人の欲する商品を、どんどん作ってくれるという寸法です。向こうは日本に市場競走を強制して信奉させておきながら、自分達は、ちゃっかり守るべき所はちゃんと守っているわけです。マンハッタンの岩盤の上に、摩天楼のビル群を建てる一方で、暖かい家族とか懐かしい故郷とかいう、魂の回帰できる安らぎの場所を、かたくなに守り通して手つかずのままにしてるのです。物質文明の弊害というものを十分熟知した上で、それを適応する部分と、そうでない部分とを明確に定義していますから、莫大な富を手に入れながら、あふれんばかりの家族愛も、両手にしっかり握り締めているというわけです。

その点日本はバカですね。アメリカの思惑通り、忠実に競走原理を取り入れ、例え家庭が崩壊しようと、例え懐かしい古里を大リゾートペンションに作り替えようとも、或いは、例え激しい人間疎外を引き起こそうとも、ただひたすらアリのように働いてアメリカ人の欲するものを造り続けてきたわけですから。それじゃあ、日本はアメリカから何を輸入したかというと、アメリカは偉大である、という物の考え方、いわば価値観です。そうゆう映画や音楽って、沢山あるではないですか。つまり日本は手にいれた物よりも、失った物の方が遥かに大きかったという事です。アメリカは表向きは儲け過ぎだとか言ってさまざまなジャパン・バッシングをしている様ですが、あれは絶対負けた振りをしているだけの事でしょう。構内暴力や自殺、殺人事件など、同じ民俗同士で憎しみ殺し合う姿を見て、それみたことかとか言わんばかりに、影でくすくす笑っているはずです。いつも自分が事の始まりの種を蒔きながら、自分達は知らんか顔して傍観しているわけです。属にいう、”分断して統治せよ”というやつでしょうか。イギリスがインド支配に使ったやつです。まんまとはめられたということです。しかしアメリカも、日本がいくらバカとはいえ、まさかここまで肥大化するとは思ってはいなかったでしょう。普通、これだけ人間疎外が起これば、いくらバカでもまともな神経の持主だったら路線の変更をするはずです。それが日本の場合、家庭が崩壊しようが下町が買収されようが、ひたすら経済主導の道を突き進み、異義を唱えるものを首にし、左遷し、みるみるうちに肥え太って逆にアメリカの自動車産業を食い潰し始めたものですから、向こうはもう、大慌てです。こりやいかんということで、為替を円高に持ち込んで、何とか被害を事前に防ごうという魂胆でしょう。おそらくロスチャイルドとかユダヤ系の金融資本家が、意図的に株価の操作をしているはずです。だってタイミングが良すぎるでしょう。

日本はアメリカがいないと生きてはいけませんが、アメリカはいくらでも取引先がありますから、別に日本が潰れたところで、大して関係無いのです。つまり利用するだけしておいて、価値がなくなればすぐポイです。日本の経営者は政治家とコネを作っては箔をつけようとしたがりますが、所詮は商人連中の成り上がり、単なるバカの集まりです。経済学の教授というのも、結構これに含まれるでしょう。バブルが崩壊した今、不況不況と騒いでいるようですが、これを機会に自分を見直してみるべきだと思います。


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