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 その2 子供をペットにする親

これ見よがしに子供を抱き上げ、暖かい家族をわざとらしく演じる人がいる様ですが、ああゆうのを見ていて、無性にムカッ腹が立ってくるのは私だけでしょうか。何かの話しの最中に、クラスの仲間とボーリングに行ったとか、テーマパークで遊んだとか、そんな写真を持ち出して、スクスク育ってきたのは分かりますが、それではあなたは、一体何が出来るのですか? と、言いたくなってしまいます。何の報酬も与えてはくれないのに、無理矢理人を愛することを強要するような真似だけはして欲しくないものです。

単なる事務処理の仕事なら、別にそれでも構わないでしょう。クラスの仲間と馴れ合って、自分は人から愛されて、暖かく見守られるべき協調性のある人間である事をアピールすれば良いのですから。しかしそういう単調な事務処理は、今では殆どパソコンやコンピューターが代わりにやってくれますし、リストラの絶えないこの御時世、そういう”ママゴト”めいた考えが、どこまで有用なものでしょうか。

これには世代間における、所得配分にも問題があるでしょう。日本は典型的な年功序列型ですが、これでは文明そのものの衰退をもたらしてしまいます。なぜなら子供が親より優れていた場合、子供が財を、より有効に取り扱う機会はないわけで、そこにはもはや、自然淘汰の原則が当てはまらなくなるからです。子供が親より劣っているのであれば、別にそれでもしかたありませんが、それではせいぜい同レベルか、場合によっては質が劣ってしまいます。かくして文明は衰退して行く事になるのです。いっそのこと、相続分を全て子供自身の管理に任せてみては、どうでしょう。伸びる者はそれ相応に伸びていくし、落ちる者は落ちていく。それが自然の理だと思うのですが。



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