当世時事辛口批評５（１９９９年１０月後半～１９９９年１０月末）

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当世時事辛口批評５
（１９９９年１０月後半～１９９９年１０月末）

●　登校拒否

正直な所、私は学校に行くのが嫌で嫌でたまりませんでした。なぜならとても、理不尽な所だと思ったからです。本屋に行けば、医学にしろ物理学にしろ、ありとあらゆる書籍が手頃な価格で手に入るし、義務教育なんて受けなくたって、十分、一人で独学出来る。無理に学校に出向いていって虐（いじ）めに遭って自殺するより、よほどましだと思ったからです。それに会社に入れば経済学なんて殆ど使う事など無いはずなのに、揃ってみんな大学に行こうとする。つまりそれは学校で、例えくだらん能書きを、ダラダラ書き連ねた本であろうとも、それを１から１００までまるまる丸暗記するような奴ならば、会社に入った後からも、何も疑問を抱かずに、言われた事を言われた通りに”ハイハイ”素直にやるだろう、という一つの目安になるからです。もし仮に、一人で独学で東大レベル以上の学問を身に付けたとしても、会社は絶対そんな奴は採らんでしょう。なぜならば、そいつは只の頑固者に他ならないからです。つまり学歴とは、その人間がどれだけの学問を身に付けたかを評価するものではなく、いかに不条理な事であろうとも、黙って辞令に従うかどうかの指標になっているわけです。安定した職に就きたい者だけ大学を卒業すればいいわけで、”登校拒否をする様な個性の強い連中は、自分で会社を興すなり、誰かと事業を始めるなり、思うように好きにしろ”というのが彼らの本音の所でしょう。いいんじゃないんですか。別に。それで。情報産業では一個人が大企業と対等な立場に立てる訳だし、これから大卒の事務職は徐々に必要なくなってくるし。ゲームソフトの世界では、高校中退・中卒連中はうなるほどいるし、自分が会社を興しても、基本的に学歴・年齢・性別は、一切問うつもりはありません。寧ろバカみたいに学校に行って机にしがみ着く方が、時代遅れってもんでしょう。例え登校拒否してでも、自分のやりたい勉強を集中してやる方が絶対に得。基本的に今の文部省は考え方が極端に古くさいというか、昔は勉強したくても、お金がないばっかりに勉強出来なかった人達が、その反動からか全ての生徒に高校進学を、と唱えるのですが、それが今の荒れる学校を造っている最大の原因です。”朱に染まれば赤くなる”という諺もある通り、行きたくない者まで無理して行かせようとするのが間違っているわけです。もし自分が社長なら、擦れてない中卒の学生を採用し、自分で教育するつもりです。もう、学校・公教育はあてにしてません。少し話は跳びますが、営業職って、結構、大卒に人気がありますが、あれってよくよく考えて見ると、実に不思議ではないでしょうか。営業に於いては、さほど大学で学んだ知識など必要ないと思うのに。自分も経験があるのですが、食べ物屋とか現場とか、雑作業のバイトなどで、昼飯時や仕事の忙しいとき時などに、一緒にバイトをしてる人達が、自分の客をさばき切れなくなった時、必ず私を怒鳴りつける奴がいるんですよね。「俺はこんなに一生懸命仕事をしているのに、どうしてお前ばかりが暢気（のんき）な顔をしてるのか。」と。事実はそいつが遅いだけの話しなのに。この手の仕事は一人一人の分担がハッキリ決まっていませんから、結局、声のでかい奴だけが、自分の主張を通すのです。その点、営業は個人の成績が全て数字で評価されるので、やった努力がそっくりそのまま報われるというか、その辺がキッチリしていないと気が済まない大卒に、広く支持されているのでしょう。点数の悪いのは全て本人のせいであり、こっちに罪を擦り付けられる事もないし。コンベアーで運ばれる、流れ作業の工場勤務も人間性を排除してると批判はしばしばあるものの、一人一人の仕事量がハッキリ評価される為、割合、中高年労働者に人気があるみたいです。こういう話を聞いた事があります。車のセールスの会社です。高卒の先輩は一軒一軒虱潰（しらみつぶ）しに汗だくになって駆けずり廻るのに対し、大卒の新入社員はコンピューターのデータベースを利用して、効率的に顧客を獲得していく。しかも先輩よりはるかに成績が良い。で、結局、先輩が新人をぶん殴ってしまったらしいのです。「貴様ー！気合いが入っとらーん！！」　一体、どちらの方が正しいのかと。あなたはどちらが正しいと思いますか？

●　保険と何ぞや？

先の阪神大震災の折、自宅が全焼したにも関わらず、火災保険の支払いを全額受け取った人は殆ど稀で、その大半は５％程度の還元でした。それでも文句を言う人はそんなに多くは無かったそうです。これは全ての人に全額支払っていたならば、保険会社が潰れてしまう事もありありますが、やはり周りのみんなが不幸なら、例え自分が不幸でも、さして気にはならないという事でしょう。我々が保険に入る動機には、周りの人が幸せで、自分一人だけ不幸な目に遭いたくないという理由があるからです。もし災難が突然降りかかったとしても、保険金が手に入るのだと。しかし実際にには冒頭の例に見られる様に、いつも全額支払われるとは限らない。では加入者が支払う掛け捨て型の代金は、どの様に解釈すればよいのでしょうか。これを例えば既成の宗教になぞらえてみましょう。ある日ある時ある場所に、一人の男が現れて、「いつか地球は消滅する。これを拝みなさい。すがりなさい。あなたは守られているのです。」と、鰯（いわし）の頭を奉（まつ）った所、多くの人が押し駆けて、お布施を払ったものと致します。しかしお布施を払っていようがいまいが、生きてる内に地球が消滅する事なんてありえないし、消滅するならみんな一緒に死ぬでしょう。ましてや鰯（いわし）の頭を拝んだところで御利益なんてあるわけない。じゃあ、払ったお布施は無駄なのかというと、実際そうではありません。お布施を払った人々は、その代償として自分は愛され守られているのだという安心感を得ているわけだし、教祖は教祖でそれを演出したというサービスを提供している事になるからです。つまり保険会社のＣＭは、将来起こりうる災難うんぬんよりも、現在、人が抱える孤独感を癒す為、”あなたは愛されているんですよ。”という演出のサービスを提供しているわけなのです。ですから、もし加入者がそれで今現在の安心という満足を十分得たならば、おそらく会社が潰れた所で文句をいう人はいないでしょう。なぜなら顧客は払ったお金の代償を、納得するまで得ているのですから。結局保険会社同志での、加入者獲得競争は、言い換えれば同じ金額でどれだけ顧客に多くの満足を与える事が出来るかという、純粋な企業行為です。則ち、「はい、１００万円ください。それであなたを守ってあげましょう。」というよりも、「ガン保険で１０万円、火災保険で１０万円、地震保険で１０万円、事故保険で１０万円、・・・・・」と、１０項目１０万円、計１００万円とした方が、同じ金額だとしても、より後者の方が顧客に与える満足が大きいという事です。更に突き詰めて言うならば、事務処理手続きの繁雑さというデメリットを除いたならば、「滑って転んでイタタノタ保険１万円、コキブリ出てきてビックリ仰天保険１万円、棚からぼた餅　頭にコッツン保険１万円、・・・・・」と１００項目１万円、計１００万円とした方が、より多くの満足を与える事が出来るという、一種のトリック（ひっかけ）になっているわけです。ですから保険会社は賭博（とばく）や博打（ばくち）といったギャンブルと少し似通った所があり、国や官僚との結び付きが強く、社員の多くはその親族というケースも多々あります。（特に強制加入の自賠責関連には、この傾向が強い。）これは銀行にも同じ事が言えるでしょう。世の中には様々な金融商品がありますが、「この前貸した１００万円、今すぐ返して下さいな。」と言うよりも、「進学ローンを御入金下さい。ブライダルローンを御入金下さい。新規事業開拓ローンを御入金下さい。建て替えローンを御入金下さい。」云々（うんぬん）などと言う方が、より聞こえが良いのです。実際には、どちらも借金に違いないのですけれど。これもある種の”からくり”と言えるでしょう。しかし、こうやって見てみると、今が不安だからこそ蓄えておくべき大事なお金を、今の不安から逃れる為に、保険会社に払ったばかりに、益々将来、不安になるという、何かこう、本来の保険の主旨とは違った方向に流れている様な気がするのですが・・・。

●　テレビとインターネット

テレビは放送コストが高いので、一般大衆（普通の子）向け。インターネットは設置コストが低いので、少数派（良い子・叉は悪い子）向け。棲み分けが出来るしょう。そんだけです。ハイ。スンマセン。（インターネットのサイトって、凄い真面目なサイトと、凄いいやらしいサイトと、両極端に別れてる様な気がする・・・。）

●　グリコ森永事件、時効。

狐（きつね）目の男の正体、実はくびになった元刑事だったのだ。という風評が、以前流れた事がありますが、結局あれはデマだったのか・・・。ほんとにこんだけなんです。ハイ。スンマセン。（なんか俺って”・・・。”ばっかやってますよね。好きなんです。こういうのが・・・。）

●　アメリカ美少女殺人事件

うーむ。怪しい。何がかって？　やはりあの父親です。ＤＮＡ鑑定の結果が不一致だった？　調査機関が買収されてるんじゃなかろうか。それとも私の考え過ぎか・・・。

●　三億円事件

犯行は二人組で、一人は既に死亡、もう一人はその金で不動産屋をやってると聞きました。が、これも単なる噂でしょう。

●　女子高生射殺事件

昔、スーパーでアルバイトをしていた女子高生が、ガムテームで口と手足を縛られて、ピストルで射殺される、という事件がありました。あれ以来、全く同じ手口の犯行が頻発している様ですが、私は同一犯の仕業だと、睨んでいる次第であるのです。

●　大企業

大企業の社員になる事は、犯罪者になることだ、と誰かが夢の中で言いました。

●　親の責任

二十歳過ぎまで、おまんま食わして来たのなら、後は人殺しでもして死刑になろうが、ソープランドで働こうが、全て本人の責任です。親が自分を責める事は、一切必要ありません。

●　泥棒と警察

捜査の追手を振り切って、間一髪で高跳びを繰り返す大胆な容疑者がおりますが、あれだけ体力があるならば、定職にでも付いてドライバーにでもなった方が、よほど儲かると思うのですが。セールスドライバーの初任給は５０万だし。結局、追手を振り切る自分の姿に酔ってんだな。追っかける方も追っかける方で、人を罰する悲哀の自分に酔ってるというか・・・。捕まえたら捕まえたで、飯を食わしてやらねばならないし、詰まるところ、逃げる方も追う方も、税金使って鬼ごっこして遊んでるわけだ（笑）。（これらは全てジョークです。決して本気にしないで下さい。）

●　西村氏　核武装発言

やはりこれだけ波紋を呼んだのは、倫理云々（うんぬん）、道徳云々（うんぬん）というよりも、諸外国に反抗的な態度をとる事は、＝（イコール）　則ち、不幸な目に遭う事です。という方程式が、敗戦国である日本人のＤＮＡの中に、深く刻み込まれている為でしょう。”強姦魔”という例を出したのも、女性を侮辱している為ではなくて、これはあくまで冗談ですよ、という事を、アピールしたかったからでしょう。週刊誌にこの様な記事を書いたとて、まさか本気にする国はいないでしょう。それとも核を持たない事で暗にアメリカを非難するという、無抵抗主義の足並みが乱れるという事で、あそこまで事が大きくなったのかも。何はともあれ、ちと、神経質になり過ぎているのでは？

ちなみに、日本が敗戦を喫した主な原因を挙げてみると・・・・

①　海軍の伝統と格式を重んじ過ぎた。
　（戦艦と戦闘機の比率が悪い、首脳陣のエリート意識が強く閉鎖的、など。）

　　現代的に言えば、大企業神話、大企業ブランド志向といった所でしょうか。

②　兵器そのものの性能は大変優秀であったにも関わらず、補給路を断たれ、持久戦
　　に持ち込まれてしまった。

　　現代の例では、作る製品は優秀だが、原料の殆どを輸入に頼る日本の構造が当て
　　はまります。

③　ゲリラを甘く見過ぎていた。
　　階層的組織形態を持つ日本の大軍隊をもってすれば、現地の住民など、いともた
　　やすく制圧出来ると見込んでいたが、この現地のゲリラに大変、手を焼かされる
　　事となる。

　　現代的に例えると、株式形態を持つ企業デパート群　対　雑居ビルに店を構える
　　個人店主、個人事業主である。銀行との連携による大資本によって、市場の席巻
　　をもくろむデパートが、個人店舗の客を奪えず撤退する、といった所でしょう。

この様に見てみると、武力による戦争のみならず、経済戦争においても負けを喫する日本の筋書きが浮かび上がって来るのですが・・・・。

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